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やりたいことが思い付かない人こそ注意が必要【スキル獲得は計画的に】

こんにちは。

「書いている人」@CPABlogです(プロフィールはこちら)。

 

 

最近、今の自分が新人の頃に戻ってやり直せるなら、どうするだろうと考えています。

こんなことを考えても時間を戻すことができるわけでもないので、無意味なことのようにも思います。

でもこれからのことを考えるために、一旦過去を振り返って整理するのは悪いことではありません。

 

今の私は40代のおっさんに成り下がっていますので、思い至ったことをそのまま実行するわけにはいきませんが、若い人たちなら参考になる部分もあるかもしれません。

 

そして世の中から私と同じ過ちを繰り返してしまう会計士たちが少しでも減ってくれればいいと思います。

 

新人だった頃の私

昔からそうなのですが、私は「仕事で何かを成し遂げてやろう」と考えるタイプではなく、「仕事は食っていくために仕方なくやるもの」と考えるタイプの人間でした。

公認会計士を目指したのも「普通にサラリーマンになるより稼げそうだ」と思ったから目指しただけのことでした。

 

そんな私が公認会計士試験に合格したのは20代半ばです。

「○○をやるために公認会計士になった」と目を輝かせながら話す同年代の同期がいる中、やりたいことなど何も思いつかずなんとなく会計士になったのが私でした。

目標をもって会計士になった同期たちは、監査法人にいる間に身に付けるべきスキルをきちんと考えながら、日々仕事に励んでいました。

誰よりも早く監査をマスターし、目標達成のために必要と思われるスキルを獲得するためにさまざまな仕事にチャレンジしていました。

 

一方の私はなんとなく会計士になっただけで目標などありません。

仕事をしている時も、言われたことを上手にこなすことだけを考えて仕事をしていました。

責任感はあったので、任された仕事は期待以上の成果を出すように心がけていたのですが、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。

 

漫然と努力しても得られるスキルは限定的。同じ努力をするなら目的を明確にした方がはるかに多くのスキルが獲得できる

なりたい姿をイメージし必要なスキルを定義

こんな私に必要だったのは、「なりたい姿をイメージし、必要なスキルを定義すること」だったのかもしれません。

 

もし監査法人で定年まで働きたいと願うなら、パートナーになるほかありません。

パートナーになるためには、

  • 新規業務を獲得する能力
  • マネジメント能力
  • 質の高い監査を提供する能力

が必要なのですが、それぞれの能力をさらに具体的な個別のスキルに落とし込み、その個別のスキルを獲得するためのキャリアプランを思い描くことが私には決定的に足りなかったように思います。

 

 

もはや今の私はパートナーになることの何の魅力も感じていないので、もし過去に戻ってやり直しができるなら、30代での独立開業を目指したいと思います。

 

独立開業とはいっても、単価の安い記帳代行や申告書作成業務をする気はありません。

町の税理士には対応できないようなM&Aや企業再生支援など専門性の高いサービスを提供するようなブティック型の会計事務所の開業を目指し、差別化を図りたいと思います。

 

なりたい姿をイメージし、そこへたどり着くために必要なスキルを定義してキャリアプランを考えることが重要

キャリアプランは具体的な行動計画に落とし込む

専門性の高いサービスを提供するブティック型会計事務所を開業するためには、

  • 経営者の視点で会社を俯瞰する能力
  • 会計、税務、法務、管理、経営など横断的知識

が必要なのですが、監査法人で監査を続けていてもこれらの能力は絶対に身に付きません。

 

可能な限り早い段階で、これらの能力や知識を身に付けることができるところに転職する必要があります。

 

20代半ばで会計士試験に合格した私が、修了考査を受けるのは20代後半になります。

修了考査が終わるまでは監査法人を辞めるわけにはいきませんので、修了考査までの3年間で監査は、計画立案から意見形成までのすべての段階における手続きをマスターするようにします。

可能ならインチャージも務めさせてもらえるようにパートナーにお願いし、無理ならインチャージを務めるシニアやマネージャにインチャージの仕事を肩代わりさせてもらえるように頼み込みます。

そして普通の会計士が5、6年かけて経験することを修了考査が終わるまでの3年間でマスターすることを目指します。

 

修了考査が終わったら、開業のために必要なスキルを獲得すべく、少数精鋭でM&Aや企業再生など専門性の高い領域のソリューションをクライアントに提案し、高額な報酬を得ることに成功しているような会計事務所への転職を目指します。

 

所属している監査法人のグループ会社ではなく、少数精鋭で運営されている独立系事務所にこだわるのは、短期間で開業のためのスキルを身に付けるためです。

このような事務所なら業務が細分化されるようなことはなく、最初の提案から最後の報告までの業務全体を通じて成功事例を学ぶことが可能です。

 

ただしこのような会計事務所が未経験者を雇うことはそう多くはありません。

下働きを求めているタイミングなら採用してもらえることもあると思いますので、チャレンジしてみます。

 

もしいくつかチャレンジしてみて採用されないようなら、もうワンクッション挟む必要があるかもしれません。

その場合は監査法人の系列FAS会社へ転籍して、経験を積んだのち、再度少数精鋭で運営されている独立系事務所への転職を目指します。

 

そして開業に必要なスキルを身に付け、遅くとも30代半ばまでに自らの会計事務所の開業を目指します。

 

キャリアプランは具体的な行動計画に落とし込まなければ意味はない

チャレンジは若いうちに

監査法人に入所して自らの会計事務所を開業するまでの10年間は、非常に濃密な10年間になると思います。

まさに「寝る間を惜しんで働く」ということになるはずです。

 

でも若くて気力も体力も充実している時期なら十分に耐えることができると思います。

何より自分のスキルが日に日に上がっていくことが実感できて、このような大変な日々が楽しくなってきさえすると思います。

 

若いうちは周りの人も能力がないことを許容してくれて、教えを乞うことも可能なのですが、年をとるとそうはいきません。

また若いうちは修行の機会もたくさん与えてもらえるものですが、年を取るとそのような機会すら与えられなってしまいます。

 

チャレンジするなら若いうちに限ります。

 

チャレンジするなら世の中が寛容に接してくれる若いうちにすべき

まとめ

繰り返しになりますが、私は「仕事で何かを成し遂げよう」とか考えるタイプではなく、「仕事は食っていくために仕方ないからやるもの」と考えているような人間です。

もし監査法人で定年まで監査を続けられていたなら、それはそれで幸せな人生を送っていたように思います。

 

でも監査法人ではパートナーにならない限り居場所がなくなるということ分かっていれば、無駄に居残るような愚かなことはしませんでした。

 

「仕事で何かを成し遂げたい」と考えないタイプの人は、私と同じ過ちを犯してしまいがちです。

 

私のようになりたくなければ、そういうタイプの人こそ、若いうちに「なりたい姿」をイメージして必要なスキルを計画的に手に入れるようにしなければなりません。

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