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年収ダウンは怖くない【目的が明確ならそれは将来への投資です】

こんにちは。

「書いている人」@CPABlogです(プロフィールはこちら)。

 

 

コロナ禍で思うように動けない日々が続いていますが、求人情報のチェックは欠かさないようにしています。

新しい仕事を探すにあたってやっぱり気になるのが給料。

転職することによって年収はアップするのか、ダウンするのか。

できればアップしてほしいと思うのが人情というもの。

 

でも監査法人から転職する場合、年収ダウンとなるケースも少なくありません。

 

今日は転職による収入の変動について考えてみたいと思います。

 

監査法人での給料

私は監査法人でシニアマネージャとして働いていて、現在の年収は額面で1,200万円、手取りで1,000万円弱の収入を得ています。

過去を振り返ってみると、マネージャの頃は額面で1,000万円、シニアの頃は700万円、スタッフの頃は500万円くらいの年収を得ていました。

20代の平均年収は350万円程度、30代で450万円程度、40代で500万円程度と言われていますので、監査法人の給料が年代別の平均を大きく上回っていることが分かります。

 

一方、会計士向けの求人情報を見ていると以下のような待遇の求人情報が多いように思います。

 

IPO責任者(600万円~1,000万円)(※MS-Japanのプロモーションを含む)

法務・内部統制(600万円~850万円)(※MS-Japanのプロモーションを含む)

財務会計・管理会計(700万円~1,000万円)(※MS-Japanのプロモーションを含む)

 

スタッフやシニアの方なら年収アップを狙えそうですが、マネージャなら年収ダウンになることもありそうです。

シニアマネージャの私がこれらの会社に転職すれば年収ダウンは避けられそうもありません。

 

スタッフ、シニアからの転職なら年収アップも十分狙える。マネージャ、シニアマネージャは条件次第で年収ダウンになることも

 

短期の収入ではなく生涯収入で考えるべき

シニアマネージャ―の私が監査法人から事業会社へ転職すると年収ダウンは避けられそうにもありません。

 

監査法人の給料がなまじいいことから年収ダウンを必要以上に恐れてしまうと、転職などできなくなってしまいます。

 

給料がそれなりにもらえる監査法人で定年までずっと働きたいと思うなら、パートナーになるしか道はありません。

でもパートナーになれるのは同期の中で10人に1人であるという事実を考えれば、パートナーを目指して頑張っていても、私のように40代になって転職を強いられることになるかもしれません。

その時にうまく次の仕事が見つかればいいのですが、年齢を考えると見つからないことだって十分にありえます。

 

監査法人で定年まで働けず40代で路頭に迷うくらいなら、転職によって年収はダウンしたとしても生涯収入では転職した方が有利になることだってありえます。

 

監査法人に居残り40代で路頭に迷うくらいなら転職した方が生涯収入では有利になることも

 

スキル獲得を最優先に考えるべき

40代になって転職活動をしてみて身に染みて感じるのは、「スキル」がいかに重要かということです。

 

公認会計士が監査法人を卒業して次の仕事を探す場合、独立開業が最も有力な選択肢になると思います。

でもスキルがなければ独立開業などできるわけもありません。

 

私も独立開業のために必要な税務やコンサルのスキルが十分に備わっているなら、現状のようにつらい思いをすることなく、とっくに監査法人を退職し独立開業していたと思います。

でも申告書すら書いたことのない私には、そのような選択肢はありませんでした。

 

もし20代に戻れるなら、修了考査合格後すぐに監査法人を退職し、独立開業に必要なスキルを獲得できるような会計事務所へ転職します。

そのときは年収がいくらダウンしようとも関係ありません。

 

もちろん今から会計事務所に転職して、独立開業に必要なスキルを一から身に付けることも考えられないわけではありません。

でも40代の未経験者を快く雇ってくれる会計事務所はそう多くはありません。

 

若いうちは能力がないことも許容され、知らないことでも教えを請えばほとんどの人は快く教えてくれます。

でも40代になるとそうはいきません。

ものごとを一から始めるには40代は遅すぎるのです。

 

お金を払ってでも獲得したいスキルなら、例え年収が半分になったとしても転職してスキル獲得を目指すべきです。

一時的に年収は下がりますが、そんなものはスキル獲得後に簡単にとりかえせるはずです。

 

スキル獲得のための年収ダウンを恐れる必要はない。お金を払ってでも獲得したいスキルを給料をもらいながら獲得できるならこれほどいいことはない

 

まとめ

私は監査法人で20年近く監査をやってきました。

その結果、監査のスキルは十分獲得することができました。

でもパートナーになれず監査法人を出ていかなければならなくなった今、監査のスキルは何の役にも立ちません。

 

こうなってしまったのは、明確なキャリアプランを思い描かなかったからに他なりません。

 

監査法人で働いている会計士の9割はパートナーにはなれません。

若い人たちは、この事実をしっかり受け止めた上で今後のキャリアプランを真剣に考えてほしいと思います。

 

転職によって一時的に給料は減ってしまうかもしれませんが、それが将来への投資なら気にすることはありません。

 

その投資が先々できっとあなたを助けてくれるはずだから。

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