転職を考えるようになった理由【監査法人で働く公認会計士】

こんにちは。

 

新型コロナウィルスによる感染が拡大していることを受けて、各種GOTOキャンペーンの運用が見直されるようです。

新型コロナウィルスでの累計死者数が2,000人に近づいており、感染拡大に伴いさらに死者数が増加することも懸念されることから仕方ない措置なのかもしれません。

 

一方で気になるのが自殺者の増加です。

10月の月間自殺者数は前年同月比で614人も増加しているそうです。

これは率にすると39.9%の増加になるらしく、急激に自殺者が増加していることを示しています。

 

自殺の理由はさまざまだと思いますが、バブル崩壊後の経済情勢の悪化に伴い自殺者数が急増したことを考えれば、経済的理由は大きな原因の一つなのだと思います。

このことを考えると、経済活動を継続させることも感染拡大を防止することと同じくらい重要なことなのだと改めて思い知らされます。

 

飲食や観光など新型コロナウィルスで大きな打撃を受けている産業に属する人たちは、GOTOキャンペーンに期待するところも大きかったと思います。

このタイミングでの見直しについては、遅すぎるとの意見もあるようですが、総合的に考えればこのタイミングにならざるを得なかったということなのかもしれません。

 

こちらを立てれば、あちらが立たず。

今の政府に求められていることは、本当に難しいかじ取りなのだと改めて思わされる週末でした。

 

そんな私のプロフィールは以下のとおりです。

 

  • 90年代後半に第二次試験に合格し、大手監査法人に入所
  • 監査業務を中心にIPO支援、その他コンサルティング業務にも従事
  • バックオフィス系部署や地方事務所での勤務、大手監査法人間での転職も経験
  • ほぼ規定年数でシニアマネージャまで昇進

 

 

監査法人で働く公認会計士が転職を考える理由はさまざまだと思います。

「監査」がつまらないなどネガティブな理由で転職を考える人もいれば、キャリアップを目指したいなどポジティブな理由で転職を考える人もいます。

 

いずれの場合も20代、30代の転職なら上手くいくはずなので、恐れることなく積極的にチャレンジすべきだと思います。

 

でも普通の会計士が40代になってから転職を考えるのはハッキリ言って遅すぎです。

通常なら20代、30代のうちに種まきをしておき、40代、50代はその収穫を行う年齢なのだと思います。

にもかかわらずなぜ40代になって改めて種をまくことを考えなければならないのでしょうか。

 

40代の私は以下のような理由から転職を考えるようになりました。

 

転職を考えるようになった理由

監査をやらせてもらえない

私はこれまで20年以上監査を中心にして会計士人生を歩んできました。

監査以外にもIPO支援や各種コンサル業務などにも取り組んできましたが、中心は監査業務でした。

その結果、監査をやらせれば他の誰よりも質の高い監査を実施するだけのスキルを身に付けることができたと思います。

 

でも初めから思い通りの監査ができたわけではありません。

スタッフ時代は監査というものが理解できず、的外れなことばかりやって先輩に迷惑ばかりかけていました。

そんな中、どうすれば監査ができるようになるのか試行錯誤を繰り返し、苦労して今のスキルを身に付けてきたのです。

ある時は納得のいく手続きを実施するため休日に事務所で一人もがき苦しんだり、理想の手続きを実施するため徹夜を繰り返したりして、ようやく獲得したスキルなのです。

 

にもかかわらず数年前から後進に道を譲るという名目で徐々に監査業務から外されてしまい、とうとうすべての監査業務から外れることになってしまいました。

 

監査法人が公認会計士の育成機関として機能していることを考えれば、こうなることは仕方のないことなのだと思います。

でもこれでは何のために苦労してスキルを獲得してきたのか分からなくなってしまいます。

 

40代になって監査をやらせてもらえなくなった。

このことは転職を考えるようになった直接の原因ではありませんが、大きなきっかけになったように思います。

 

監査法人は公認会計士の育成機関。パートナーになれなければ、いつかは後進に道を譲るために監査から外される

 

成果を求められるプレッシャー

監査業務をやらなくなった私が今、力を入れているのがコンサル業務です。

 

監査業務ならクライアントを自動で割り当ててもらえるので、職員である私たちが新規クライアントの獲得に頭を悩ませることはありません。

コンサル業務の場合でもパートナーたちが取ってきた案件を割り当ててもらえることもありますが、基本的には自分で案件を取ってくるのが原則です。

そしてこれが本当に大変なのです。

 

普通の営業なら会社が作った商品やサービスを売るのが仕事です。

でもコンサルの営業はクライアントに買ってもらえる商品やサービスも自分たちで開発しなければなりません。

クライアントのニーズを聞き出し、それにあったサービスを開発し売る。

 

売れるサービスは企業の置かれている状況に合わせて、どんどん変化していきますので、コンサルタントもこれに合わせていかなければなりません。

システム導入や労務管理など、売れると思われることは経験の有無にかかわらずチャレンジするしかありません。

 

今後監査業務に戻れることはないでしょうから、監査法人に残るならこのようにしてコンサル業務を続けていくしかありません。

 

ここまでは生き残りを掛けて必死になってやってきましたが、これ以上続けていくことは精神的にもちそうにもありません。

 

だからこそ転職することによって、もう少し楽になりたいと考えるようになったのです。

 

コンサル業務の評価指標はいたってシンプル。いくら稼いだかですべてが決まる

 

部門での立ち位置の変化

監査業務を中心にやっていたころは、部門内の間接業務でもさまざまな役割を与えられていました。

例えば監査業務について、品質向上のための施策を考える役割を与えられたりしていました。

このような役割をこなしていると部門内でもそれなりに注目を集めます。

 

後輩たちからも一目を置かれ、監査に関することなら私に聞けばいいというような雰囲気が醸成されていきます。

このような雰囲気の中で仕事をすることに悪い気はしませんし、居心地の良さすら感じることもありました。

 

でも後進に道を譲るために監査業務から徐々に離れていき、一人でコンサル業務に取り組むことが多くなると、誰も私には注目することはなくなってしまいました。

パートナーになることができず主流から外されてしまったシニアマネージャの言うことなど、もはや聞いてくれるスタッフはいないということなのだと思います。

スタッフやシニアも毎日忙しくしていますので、これは仕方ないことだと思います。

 

でもこのように居場所を失ってしまったところで働いていても、楽しいことなど何一つありません。

 

部門内での立ち位置が大きく変化したことも、転職を考えるようになった大きな原因の一つだと思います。

 

パートナーになれない者の言うことなど誰も聞く耳を持たない。結果、監査法人での居場所を失うことになる

 

これ以上がんばる必要もない

私には奥さんと子どもたちがいて、彼ら彼女らを養っていく責務があります。

幸いなことに奥さんも働いてくれているので、これまでにもそれなりの資産を築くことができました。

 

現時点で監査法人を退職し、アーリーリタイアすることが難しいことは以下の記事でも検証済みなのですが、それでももう少しペースを落とした働き方でも十分にやっていけるところまで来れたのではないかと考えています。

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子どもたちもあと数年すれば皆独り立ちしていきます。

その後は奥さんと2人で楽しく暮らしていければいいと考えています。

 

このような状況に至ったことも、転職を考えるようになった大きな理由の一つだと思います。

 

余力が生まれたからこそ40代でも転職に踏み切れるのである

 

多くの人が同じ道を辿ることになる

私はパートナーになれることを信じてここまでがんばってきたつもりですが、結局パートナーにはなれず、40代になって監査法人での居場所を失ってしまいました。

パートナーになれるのは同期10人の中でたった一人だけです。

その他残りの9人が監査法人に残ってしまうと、私と同じ道を辿ることになると思います。

 

あなたが同期10人の中で最も優秀だと思えるなら、以下の記事を参考にしてパートナーを目指せばいいと思います。

パートナーを目指すならパートナーの犬になれ【監査法人での処世術】
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でも自分は残りの9人の方だと思うなら、少しでも若いうちにセカンドキャリアについて真剣に考えてほしいと思います。

 

パートナーになれるのは同期10人のうちたった一人だけ。残りの9人が監査法人に残ると私と同じように居場所を失うことになる

 

まとめ

監査法人で働く公認会計士が転職を考える理由はさまざまです。

 

きちんと将来を見越すことのできる人はキャリアアップを目指して早々に転職していくものです。

でも私のように中途半端な普通の会計士ほど甘い考えで監査法人に残りがちです。

 

40代になって転職しなければならない状況に追い込まれることほど辛いものはありません。

皆さんも私と同じ轍を踏みたくなければ、遅くても30代後半までに監査法人から卒業するようにしてくださいね。

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