一般事業会社で働く公認会計士たち【監査法人だけじゃない働き方】

こんにちは。

 

新型コロナウイルスですが、大変なことになってきましたね。

私は監査の仕事がほとんどないので、在宅勤務が継続している今、開店休業状態です。

 

そんな私のプロフィールは以下のとおりです。

 

  • 90年代後半に第二次試験に合格し、大手監査法人に入所
  • 監査業務を中心にIPO支援、その他コンサルティング業務にも従事
  • バックオフィス系部署や地方事務所での勤務、大手監査法人間での転職も経験
  • ほぼ規定年数でシニアマネージャまで昇進

 

早ければ繁忙期明けの退職も考えていたのですが、今の状況だと難しいですね。

仕方ありませんので、今はもっぱら情報収集に努めています。

 

監査法人を辞めた後、何をするか。

せっかく取った資格やこれまでの経験をできるだけ生かした仕事をしたいと考えています。

 

今回は一般事業会社で働く公認会計士の仕事について掘り下げたいと思います。

 

私と同じように監査法人で限界を感じている人たちの参考になれば幸いです。

 

なぜ一般事業会社なのか

公認会計士になって、なぜ一般事業会社で働くのか。

 

無理をしない生き方のためだと考えています。

公認会計士が監査法人で辛くなるのは、会計士同士で競争をしなければならないからです。

会計士になった人たちは、試験に合格できる能力を持った人たちで、ポテンシャルはそれなりに高い人が多い。

でもそんな人たちばかりの監査法人で結果を出さなければならないから、辛くなるのだと思います。

 

一般事業会社に転職した知人たちは、活き活きと仕事をしています。

皆、一般事業会社で必要とされて働いているからに他なりません。

 

いずれ監査法人で必要とされなくなるなら、一般事業会社で定年まで必要とされながら働いた方が、豊かな人生が歩めるのではないでしょうか。

 

普通の会計士でも一般事業会社でなら、定年まで必要とされながら働ける

経理、財務の仕事

一般事業会社で働く場合に、一番最初に思いつくのが経理や財務ではないでしょうか。

 

一般事業会社の経理や財務では、以下のような業務が仕事になります。

  • 単体決算(月次、四半期、年次)の取りまとめ
  • 連結決算の取りまとめ
  • 債権管理、支払管理
  • 有価証券報告書等の開示書類作成
  • 税務申告
  • 監査法人対応

 

公認会計士であれば、単体・連結決算の取りまとめに苦労はないはずです。

実際の伝票をきったことがなくても、そんなものはすぐにマスターできるはず。開示書類等の作成についても、問題なくこなせるでしょう。

税務申告については、実務をやったことはなくても、分からないことは調べればいいだけです。

一人で申告まで行うわけではなく、顧問税理士のチェックもあるはずなので、すぐに慣れることでしょう。

 

またプレイヤーとして活躍することはもちろんのこと、多くの事例を知っている会計士なら、決算や管理プロセスの改善などでも活躍できるはずですね。

 

一方で売上高が1兆円を超えるようなグルーバル企業の経理・財務では、事情が異なってきます。

まず多くの場合は英語力が必須となってきます。

海外のグループ会社とのやりとりは英語で行う必要がありますし、英文での契約書等の文書を読み解けなければ会計処理も不可能です。

このクラスの企業になると、IFRSを適用しているケースも多く、IFRSの知識が必要になることもあるでしょう。

場合によっては国際税務の知識が必要になるかもしれません。

 

年齢が若くプレイヤーとして活躍しながら、さまざまな知識を身に付けたいと考えているなら、グローバル企業の経理・財務で働くのも面白そうです。

一方で、これまでの知識や経験をもとにして、程々で働きたいと考えているなら、これらの会社は避けた方が良さそうです。

 

責めるならグローバル企業、ほどほどがいいなら規模の小さな会社を選ぶべき

IPO準備の仕事

IPO準備中の会社に入るのも、一つの選択ですね。

 

ある程度完成した会社よりも、未成熟な会社のほうが、一緒に成長する楽しみがあるかもしれません。

また交渉次第でストックオプションを付与してもらうことができるのも大きな魅力の一つです。

最終的に株式公開を果たせば、大きな利益を得ることも可能なので、やる気にも繋がります。

 

IPO準備室等では以下のような業務が仕事になります。

  • 決算の取りまとめ
  • 業務プロセス、内部統制構築
  • 社内規程の整備
  • 管理会計制度構築
  • システム導入
  • グループ会社の経理指導、マネジメント
  • 監査法人、主幹事証券会社対応
  • Ⅰの部、Ⅱの部の作成

 

監査法人時代にIPO準備会社の主査を担当するなどしていれば、株式公開までの一連の流れは理解できているはずなので、スキル面では問題ありません。

一方でIPO準備を中心となって取りまとめていくことが期待されますので、関係部署等との調整力が必要になってきます。

社内で働く人々のさまざまな利害関係をまとめ上げ、株式公開まで導くことは、簡単なことではありません。

調整が苦手という人は、プレイヤーになれる経理・財務の仕事を選んだ方がよいかもしれません。

 

IPO準備室は当たれば大きい。調整が苦手な人は選んではいけない

内部監査の仕事

内部監査も公認会計士を求める求人が多い仕事ですね。

 

有資格者が内部監査を実施することによって、監査結果に説得力を持たせることがきたいできるのかもしれません。

 

内部監査室などでは、以下のような業務が仕事になります。

  • リスク評価、計画立案
  • 内部監査の実施、報告書作成
  • 業務改善提案
  • 内部監査フレームワークの更新
  • グループ会社監査
  • J-SOX対応

 

J-SOX対応については、会社によって担当部署が異なりますが、内部監査室が経営者評価を実施している会社が多いようです。

また業務監査の視点も必要になりますので、これまでの監査の知見だけでは足りず、会社の業務内容を深く知る必要があります。

また問題点の指摘に留まらず、改善策を対象部門と一緒に考えていくことが必要であり、調整力がそれなりに必要となる職場でもあります。

 

グローバル企業の場合、海外事業拠点への往査が頻繁に行われることになり、出張が必然的に多くなります。

またレポーティングは、現地法人の経営者向けに英語で行うことになりますので、TOEIC800点レベルの英語力が求められることが多いようです。

英語力に自信のない方は、ドメスティックな会社の求人を探すといいと思います。

 

これまでの経験を最も活かせることができる。グローバル企業の場合は高い英語力が求められることも

経営企画の仕事

公認会計士の転職先として、経営企画室も人気です。

 

企業の経営戦略を策定する経営企画室は花形部署で、以下のような業務が仕事になります。

  • 事業計画、財務戦略の立案と実行
  • 資金調達、ファイナンス
  • M&A関連業務(案件の調査、判断)
  • 予算策定、予実管理
  • グループ会社マネジメント

 

公認会計士は事業計画や財務戦略の立案、M&A関連業務、予算策定などにおいて、知識や経験を生かすことが可能です。

一方でマーケティングや企業法務など会計以外の領域の知見が必要になることも多く、足りない知識は学習で補っていくことが必要です。

 

経営企画室は「何でも屋」と言われるほど、業務は多岐にわたります。

また社内の多くの関係者を巻き込んで、会社の事業を推進していく仕事ですので、高い調整力が求められる仕事でもあります。

調整が苦手という人は、経営企画仕事は避けた方がいいでしょう。

 

経営企画は企業のエース級がそろう花形職場。何でも屋として高い調整力が求められることも

CFOの仕事

上場会社のCFO案件は、通常表に出てくることはありません。

しかしながらベンチャー企業など、アーリーステージにある会社の求人はよく見かけます。

 

従業員は数人から数十人程度の規模の会社の求人が多く、管理部門全体の責任者としての役割を期待期待されます。

経理・財務だけではなく、人事や総務なども対象となり、守備範囲がかなり広くないと務まらない仕事ですが、社長の右腕として、会社と一緒に成長していけるのは、楽しい仕事だと思います。

 

行っている事業に将来性が感じられる会社の求人なら、その将来性にかけてみるもの面白いかもしれません。

 

上場企業のCFO案件は表に出ない。ベンチャー企業の求人なら比較的容易に見つけられる

非常勤監査役の仕事

私の知人は、監査法人時代にクライアントの経営者に気に入ってもらい、独立開業後にその会社の非常勤監査役に就任しました。

また別の知人は、古巣の監査法人のパートナーから紹介され、IPO準備会社の非常勤監査役に就任していました。

 

このように一般的には非常勤監査役の求人情報は、表に出ることなく人脈の中で決まっていくことが多いようです。

 

しかしながら、IPOを目指すベンチャー企業の非常勤監査役などの案件なら、転職エージェントが求人情報を持っていることもあります。

非常勤監査役の仕事を探すなら、転職エージェントを利用してみてください。

 

普通は表に出てこないが、転職エージェントが案件を持っていることも

まとめ

私はIPO支援の仕事やJ-SOX導入支援の仕事をたくさんしてきました。

IPO準備室や内部監査室の仕事なら、これまでの経験を十分に生かせることができるかもしれません。

 

年収は下がると思いますが、必要とされるところで定年まで働けるなら、十分選択肢になりえます。

 

問題は私の年齢です。

ここまでずるずると監査法人に居残ってしまったので、転職市場での私の価値は低下してしまっています。

 

でも今更後悔しても仕方ありません。

こんな私でも採用してくれる会社を転職エージェントの手も借りながら、じっくり探していきたいと思います。

 

皆さんは、私と同じ過ちを繰り返さないようにしてくださいね。

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