こんにちは。
「書いている人」@CPABlogです(プロフィールはこちら)。
2021年4月に「高年齢者雇用安定法」が改正され、70歳までの就業機会確保が企業の努力義務になりました。
ニュース番組等でも数多く取り上げられていましたので、ご存知の方も多いと思います。
「働きたい人がいつまでも働ける社会を実現する」というのが表向きの理由ですが、その背景には年金や医療、介護といった社会保障費の増加と少子高齢化による現役世代の減少が透けて見えます。
このようなご時世だからかもしれませんが、一方では「FIRE(ファイア)」というライフスタイルが注目されています。
「FIRE」とは「Financial Independence Retire Early」の頭文字をとって作られた造語で、「経済的自立を達成して働くことなく人生を楽しむライフスタイル」のことを言います。
公認会計士になった人の中には、若いうちから「FIRE」を目指している人もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に20代、30代の若い方は一度は「FIRE」について考えたことがあるかもしれません。
FI(経済的自立)の確立
「FIRE」を実現する上で重要なのが前半部分のFI(経済的自立)の確立です。
経済的自立が確立できれば、RE(早期リタイア)するかどうかは個人の選択であり、残るのは生き方の問題だけです。
なので「FIRE」を目指すにあたっては、如何に経済的自立を確立させるかが最大の課題です。
この点について一般的には貯蓄や投資によって資産を形成することによって確立するとされています。
例えば貯蓄等によって1億円の資金を準備できれば、あとはこれを年4%の利回りで運用することによって年間400万円の所得(単純化のため税金は無視)を得ることができます。
一般の方にとっては最初の1億円の資金を準備するのが大変なのですが、比較的所得の高いとされている公認会計士ならば、倹約を徹底し可能な限り所得を貯蓄に回すことで40代で1億円の資金を準備することも夢ではありません。
でも「公認会計士ならでは」のもっといい方法があります。
それは将来金を生み出してくれる「無形の資産」を形成する方法です。
経済的自立を確立するための「無形の資産」とは
一般の人にとっては貯蓄や投資によって資産を形成することによって、FI(経済的自立)を確立するのが普通です。
でも公認会計士ならば将来金を生み出してくれる「スキル」や「ノウハウ」といった無形の資産を形成することによって経済的自立の確立を目指すべきです。
例えば資産税に関するスキルについて考えてみたいと思います。
もしあなたが「誰よりも相続税を合法的に低く抑えるノウハウ」を持っていれば、全国から依頼が殺到するはずです。
このような状況ならあなたは自由に仕事を選ぶことできるでしょう。
報酬の高いものだけ選ぶのもいいでしょうし、気の合った依頼人の案件だけやるのもいいでしょう。
あなたのやりたい仕事だけを選んで、働くことができるのです。
「強制された労働」だから嫌になる
「FIRE」の神髄は「強制された労働からの解放」なのではないかと思います。
FI(経済的自立)を確立した後、RE(早期リタイア)するかどうかは個人の選択であり、生き方そのものです。
例えばソフトバンクの孫さんはすでに莫大な資産を形成することに成功しており、アーリーリタイアしたけでばとっくに実現できているはずです。
でも孫さんはアーリーリタイアすることなどは望んでおらず、ただひたすらに自らの行いで社会を良くしていくことを望んでいるのだと思います。
監査法人で働いていて辛くなるのは、労働を強制されるからに他なりません。
ほとんどの会計士たちは公認会計士といえども、食っていくために働かざるをえない状況におかれており、毎日強制的に労働することが求められているのです。
このような生活に甘んじている限り、幸福になれるはずはありません。
公認会計士だって「強制された労働」から解放されることを目指すべきなのだと思います。
そのためにも一刻も早く価値ある「スキル」や「ノウハウ」を身に付けなければなりません。
そしてこのような「スキル」や「ノウハウ」は漫然と監査法人で働いていても一生身に付けることはできないことに気付かなければなりません。
もし本気でこのような「スキル」や「ノウハウ」を身に付けたいと思うなら、30代前半の3年間をスキル獲得のための修行期間として位置付けるなどして、少数精鋭で運営されているブティック型の会計事務所にでも飛び込んで「スキル」や「ノウハウ」の獲得を目指すべきなのです。
まとめ
もし経済的自立を手に入れたら、あなたならどうしますか?
働くことをやめて毎日遊んで暮らしますか?
あるいは築き上げた資産の一部を使って事業を起こし更なる高みを目指しますか?
あるいは社会的弱者を支援するための活動に取り組みますか?
「FIRE」というライフスタイルのうち「FI(経済的自立)」という考え方は、公認会計士にとっても豊かな人生を送るために重要なキーワードです。
ずいぶん遅くなってしまいましたが、私も今からでも「強制された労働」から解放されることを目指し、自分らしい人生を取り戻したいと思います。
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