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独立開業して良かったと思うこと【開業会計士に聞いてみた】

こんにちは。

「書いている人」@CPABlogです(プロフィールはこちら)。

 

開業会計士に聞いてみたシリーズなのですが、今回で早や4回目になります。

知人の開業会計士たちに順番に会い、さまざまな質問に答えてもらったのをテーマごとに纏めたものがこの開業会計士に聞いてみたシリーズです。

 

今回は「独立開業して良かったと思うこと」について纏めておきたいと思います。

 

私も近いうちに監査法人を退職して独立開業することになりそうなので、開業会計士の生の声は参考になります。

同じように独立開業を考えている方の参考になれば幸いです。

 

独立開業して良かったと思うこと

私が話を聞いた開業会計士たちは以下のようなことに独立開業のメリットを感じているようです。

自分のペースで働ける

開業会計士たちは

独立開業すれば自分のペースで働くことができるのが一番のメリットだ

といいます。

監査法人で働いていた時は働くペースを自分で決めることなどできなかった。
パートナーやインチャージに求められるまま、全力で割り当てられた仕事をこなすしか選択はなかった。本来、どれくらい働くかはライフスタイルの問題であり、自らが決めるべきことのはず。
にもかかわらず監査法人では常に120%の力を出すことを求められてしまう。自分の事務所を持てば、どれくらい働くかは自分で決めることができる。
80%の力で働き余裕のある日常を過ごしたいと思うならば、誰の目を気にすることなく簡単にそうできる。
反対にもっとチャレンジしたいと思うなら昼夜を問わず好きなだけ働くこともできる。すべてを自分の裁量で決めることができるのである。

 

監査法人では協働しているため、働くペースを自由に決められないのは仕方ないことなのかもしれません。

明日までにクライアントに報告書を提出しないといけないというときに、チームメンバーのひとりが「私は残業しないことにしてますから」と言って定時に帰られても残されたメンバーは困ってしまいます。

 

一方で自分の事務所ならば、どれくらい働くかを自分で決めることが可能です。

 

私は監査法人を退職後は少しペースを落として働きたいと考えているので、受ける仕事の量をうまくコントロールしていきたいと思っています。

反対にたくさん働いて収入を今の何倍にも増やしたいと思うなら、いくらでも働くことが可能です。

働きすぎで体調を崩すようなことがあっては本末転倒ですが、がんばった分がすべて自分の成果として返ってくることを考えれば、やりがいがありそうです。

 

もっとペースを落として働きたい

あるいはもっとペースを上げて働きたい

 

あなたなら、どんなペースで働きますか。

 

嫌な仕事をしなくて良くなった

開業会計士たちは

監査法人ではアサインされればそれがどんなに嫌な仕事でも断ることはできなかった。でも今はやりたくない仕事は断っており、嫌な仕事を我慢してすることがなくなった

といいます。

 

昔、経理部長がクソだったクライアントを担当したことがある。
我々のことを出入りの業者として見下しており、監査で気に食わないことがあると監査人交代をちらつかせて恫喝するようなクソだったのだが、インチャージでしかない自分が契約を切ることなどできるはずもなく、理不尽な対応にがまんするしか選択はなかった。今は信頼関係が築けない相手の仕事は受けないようにしている。相手のことを信頼し尊敬できるからこそ一生懸命になれるのであり、いくら報酬をもらっても尊敬できない人間を相手にしたいとは思わない。嫌な仕事をしていても楽しいことは一つもないので、そのような仕事をやらなくてすむようになったことを考えれば、独立開業して本当に良かったと思う

 

私も嫌な仕事はしたくありません。

でも監査法人で居場所を失った今、仕事をえり好みできる立場にはありません。

どんなに嫌だと思う仕事でも、アサインされればやるしかありません。

これは監査法人にしがみついている限り変わらないことなのかもしれません。

 

でも開業会計士たちの働き方はもっと自由です。

仕事をえり好みしていて食っていけるのかと心配になりますが、そんな心配は無用なようです。

 

年収が上がった

開業会計士たちは

独立開業して数年で監査法人でもらっていた年収は超えた

といいます。

 

多く稼ぎたいから独立開業したわけではないが、結果的に監査法人でもらっていた給料以上に稼げるようになった。

監査法人に残っている同期たちもパートナーになる頃には同じくらい稼ぐようになると思うが、自分はその頃にはもっと稼いでいるように思う。

独立開業すると収入が不安定になるイメージがあるかもしれないが、それは最初だけ。ある程度事務所の経営が軌道に乗ってくれば、収入も安定してくるもの。

病気で働けなくなったら収入は断たれることになるが、それは監査法人でも同じこと。

頑張った分の見返りをすべて自分のモノにできるのが独立開業の醍醐味の一つ。

 

監査法人でパートナーになる頃には年収は1,500万円くらいになっていると思います。

開業会計士たちはもっと若くして、これ以上の収入を得ていることには驚きです。

 

もちろんすべての開業会計士たちが同じように稼げているわけではないのでしょうが、うらやましい限りです。

その反面、「自分は監査法人に残ってもパートナーにはなれなかった」と口を揃えていうので、我々は難しく考えすぎなだけなのかもしれません。

 

仕事を楽しめるようになった

開業会計士たちは

監査法人で働いていた頃は仕事が楽しいとは思えなかったが、今は仕事を楽しめるようになった

といいます。

 

自分がやりたいと思うことを仕事にしているからであり、嫌なことはやらないようにしていることも大きいように思う。
もちろん個々の仕事を見れば楽しいことばかりではないが、全体として楽しめていると思える。日曜日の夕方には翌週にやることを考えてワクワクすることが多い。

 

これは本当にうらやましい。

 

楽しめない仕事を続けているとQOL(生活の質)が著しく低下してしまいます。

「平日はただただ週末のことだけ考えて我慢し、日曜日も夕方になると翌週のことを考えて暗い気持ちになる」

こんなことを毎週繰り返す人生が楽しいはずがありません。

 

楽しんで働いている

夢中になれる

結果がついてくるのでより楽しくなる

 

開業会計士たちはこの良い循環に入れているのだと思います。

楽しめない仕事に先はありません。

如何に楽しめる環境に自分を置けるかが重要なことなのだと思います。

 

まとめ

開業会計士たちは

もう二度と雇われる働き方をしたくない

と口を揃えていいます。

 

独立開業すれば、すべての責任を自らが負担しなければなりません。

それだけに大変なことも多いように思います。

 

にもかかわらず二度と雇われる働き方はしたくないというのだから、よほど今がいいということなのでしょう。

 

私も毎週日曜日の夕方に暗い気持ちになるのは終わりにして、翌週のことを考えてワクワクする生活を取り戻したいと思います。

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