こんにちは。
「書いている人」@CPABlogです(プロフィールはこちら)。
私は最初に入所した監査法人をシニア時代に辞めて転職しています。
部門の方針が私には合わないと感じたことが辞めた主たる理由だったのですが、勢いだけで退職を決めてしまいました。
当時は勢いだけで退職を決めてしまったので、案の定、その後に痛い目を見ました。
監査法人を辞めたいと考えている人は、私と同じ轍を踏まないように、準備を万全に行って辞めるようにしてください。
次の仕事が決まらない
シニア時代に一度監査法人を辞めた私ですが、部門の方針が合わないと感じたことが辞めた主な理由でした。
当時は若かったので、転職することにリスクなど感じていません。次の仕事なんてすぐに決まると安易に考えていました。
そのため、次の職場を見つける前に勢いだけで、パートナーに退職の意向を伝えました。
しかしこの考えが甘かったことは、その後すぐに分かりました。
JICPAジャーナルなどに掲載されている求人に応募したりして、いくつか面接を受けるのですが、不採用が続きます。
次の仕事なんて簡単に見つかると考えていた私なのですが、このときはじめて現実の厳しさに直面したのです。
不安な毎日
当時は一人暮らしをしていたこともあり、思うように貯蓄できてはいなかったのですが、それでも2、3年分くらいの生活費を確保していました。
ところが次の仕事が決まらず、蓄えが徐々に減っていくのを見ていると、不安がどんどん膨らんでいきます。
おまけに社会保険料の事務所負担がなくなり、全額自己負担となり支出が増えたことも不安が増大した一因でした。
初めは「せっかくの機会なので、ちょっとゆっくりして」などと考えていたのですが、ゆっくりするどころではありません。
気持ちはどんどん落ち込んでいき、何をしても楽しくなくなってしまい、最終的には不安で夜もゆっくり寝れなくなってしまいました。
今この時のことを思い出しても、キュッと胸が締め付けられる思いがします。
二度とこのような不安な思いはしたくありません。
求人情報が見つからない!?
思うように求人が見つからないことも、不安を増大させる要因でした。
転職を甘く見ていた私は、JICPAジャーナルに掲載された求人や日本公認会計士協会で紹介してもらう求人くらいしか、情報を集めることができませんでした。
当時は今のような転職サイトもありません。
今考えれば、人材紹介会社に登録するなりすれば良かったのですが、当時はそのような考えには至りませんでした。
でもそもそもの失敗は、監査法人を辞めてから次の職場を探そうと考えてしまったことです。
監査法人にいるうちに、次の職場を探し、内定を得てから辞めるべきでした。
そうすれば、不安など感じずに余裕をもって、転職活動ができたと思います。
今はネット上にたくさんの転職サイトがあり、ちょっと検索すれば公認会計士向けの求人情報を簡単に探すことが可能です。
また公認会計士専用の転職エージェントなんてものもあり、昔とは違い随分便利な世の中になりました。
JICPAジャーナルに掲載されている求人や協会から紹介してもらう求人など世の中にある求人のほんの一部にすぎません。
そんな中から選ぶだけでは、ベストになるわけがありません。
すべての求人情報を集めて、その中から選ぶからこそ、ベストな選択肢に出会えるのだと思います。
監査法人で苦しい立場に追い込まれている私は、二回目の転職に向けて転職サイトやエージェントのお世話になっています。
今回は次の職場が見つかるまでは、監査法人を辞めるつもりはありません。
自分を高く売るテクニックも必要
シニア時代に監査法人を辞めたときは、転職を甘く考えていたので、ほとんど準備をしていませんでした。
二次試験に受かった時は売り手市場で、簡単に大手監査法人に入ることができたことも影響していたように思います。
でも定期採用と中途採用は全く異なります。
私はこのことが分かっていませんでした。
ある監査法人で面接を受けたとき、面接担当のマネージャから、前の監査法人を退職した理由を聞かれました。
退職理由は面接を受ければ、必ず聞かれる項目ですね。
若かった私は、素直に「部門の方針が合わないので、転職を考えている」と言ってました(笑)
今考えると赤面してしまうのですが、当時は私にアドバイスしてくれる人はおらず、真剣にこんなことを言っていました。
これを聞いていた面接担当のマネージャやパートナーは、どう思っていたでしょうか。
きっと冷笑されていたことでしょう。
部門長が独裁的な人で、職員の言うことに耳を傾けてもらえないことに嫌気がさし、転職を決意したのですが、今ならもっと言い方を考えます。
例えば「自分の意見が言える職場で新しいことにチャレンジし続けたいから転職を考えている」とか。
当たり前のことですが、採用してほしいと思うなら、先方が採用したいと思える人物に映るように答えなくてはなりません。
これにはそれなりのテクニックが必要です。
当時の私は、このことにさえ気付いていませんでした。
的確なアドバイスがもらえる相談相手
シニア時代に監査法人を辞めた時、転職について相談する人はいませんでした。
父親は自営業だったので、サラリーマンの世界とは無縁の人でした。
兄はサラリーマンをしていたのですが、私の考えを否定されそうな気がして、相談する気にはなれませんでした。
また上司や先輩たちに相談すると、その後の評価等に影響しそうなので、怖くて相談などできません。
同期には相談していたものの、持ち合わせている経験は同じようなものなので、的確なアドバイスなどもらえるはずもありませんでした。
結局当時の私は何が求められているかも分からない中、一人で考えて、一人で行動するしかありませんでした。
今回の転職では、経験もそれなりに積んだので、昔より自分を上手に売ることができると思います。
でも反対に40代となり、転職するには厳しい年齢になっているのも事実です。
だからこそ、業界のことや求人企業のことをよく分かっているエージェントに手伝ってもらって、自分を高く売っていきたいと思います。
まとめ
過去の私は転職を甘く考え、その場の勢いだけで監査法人を退職してしまいました。
その結果、次の職場がなかなか見つからず、不安な毎日を送ることになってしましました。
そんな思いは二度としたくありません。
今回は外部の協力も得て、じっくり転職活動に取り組んでいきたいと思います。
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