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監査法人でついていけない【監査法人で働く公認会計士のキャリア】

こんにちは。

「書いている人」@CPABlogです(プロフィールはこちら)。

 

先日、公認会計士試験の合格発表があったようです。

例年なら12月にある合格発表なのですが、今年はコロナ禍の影響でこのタイミングになったそうです。

しばらくすると、また多くの新人たちが私の部門にも配属されるのでしょうね。

 

そんな新人たちなのですが、実際に働き始めると監査法人でついていけないと感じる人たちが出てきます。

 

試験に合格し胸を膨らませて入所したはずの監査法人なのに、なぜついていけないと感じるようになるのでしょうか。

ついていけないと感じるようになる理由

新人たちの中に監査法人でついていけないと感じるようになる人が出てくる理由は以下にあるように思います。

構えない先輩たち

先輩会計士たちが不親切というわけではないのですが、皆忙しすぎて新人たちに十分に構ってあげられるだけの時間がないことが理由の一つになっていると思います。

 

また新人たちが一番頼りにするのは一個上の先輩だと思います。

でもその頼りになるはずの一個上の先輩たちの中には、後輩たちに教えられるほど仕事を理解していないということもあるかもしれません。

 

何をしたらいいのか分からない。分からないことを聞いても教えてもらえない。

そんな状況が毎日続けば、せっかく入所した監査法人でもついていけないと感じるようになってしまうのかもしれません。

プロフェッショナル集団という意識

マネージャやパートナーの中には我々はプロフェッショナル集団であるということを強く意識している人も少なくありません。

新人とはいえプロフェッショナルであることには変わりはなく、分からないことでも自分で調べて解決できなければならないと考え、新人たちに自分で考えるように仕向ける人も中にはいます。

 

ある程度仕事のやり方を覚えた人ならこのように仕向けられても大丈夫だと思いますが、まだ右も左も分からない新人のうちにこれをやられると、ついていけないと感じるようになるのも無理のないことなのかもしれません。

実務を知らない

会計士試験では理論はたくさん学びますが、実務を学ぶ機会はほとんどありません。

そんな理論しか知らない新人たちが、いきなり実務の中に放り込まれれば、戸惑うのも無理はないのかもしれません。

 

新人に帳簿の金額を確かめるようにお願いしたところ、領収書と合わないというので私が見ると、単に税抜き経理が分かっていないだけだったということがありました。

 

実務でも学んできたことにきちんと繋がればそれなりに対応できるようになるものですが、うまく繋げることができない新人だと、ついていけないと感じてしまうものなのかもしれません。

過年度調書の不備

財務会計はルールに基づき記録されるものなので、クライアントに関する知識がなくとも理解できるものですが、管理会計はそうはいきません。

出力された帳票や設定された項目がどのような意味を有するものなのかは、管理目的によって異なるからです。

 

にもかかわらず手続で利用している管理会計上の帳票がどのような意味を持つ帳票なのか、十分にドキュメントされていないケースが散見されます。

 

初見の管理会計上の帳票の意味は、今の私でもすぐに理解できるものではありませんし、それが新人であればなおさらです。

 

過年度調書に不備があるエンゲージメントにアサインされた新人ほど、ついていけないと感じる機会は多いように思います。

 

「ついていけない」と感じるようになる理由には、さまざまなものがある

 

1、2年目なら心配することはない

かつて自分も監査法人でついていけないと感じたことがあるという人は意外と多いのではないでしょうか。

新人であればこのような戸惑いを繰り返すものだと思います。

 

なので監査法人に入所して1年目、2年目なら何も心配することはありません。

 

真摯に監査と向き合い続けることによってじっくり監査スキルをマスターしていけばよいでしょう。

 

「ついていけない」と感じても1、2年目なら大丈夫。心配することはない

 

3年目以降なら要注意

でも監査法人に入所して3年以上経っても「ついていけない」と感じることがあるなら、話は変わってきます。

3年やってもまだ「ついていけない」と感じるようなら、本質的に監査に向いていないと考えられるので、今後について真剣に考えるべきだと思います。

 

監査法人で一緒に働く会計士たちは全員が難関試験に合格してきた人たちであり、その中で競争して勝ち残っていかなければ監査法人では生き残れません。

それなのに一番最初のステップで大きく遅れをとるようなら、他に進んだ方が幸せな会計士人生を歩める可能性が高いと思います。

 

一般事業会社なら周りは普通の社会人です。もちろん中には優秀な人もいるのですが、監査法人のように優秀な人ばかりの中で競争するわけではないので、ずっと楽に働けると思います。

 

3年以上経っても「ついていけない」と感じることがあれば要注意。ほかの道に進んだ方が幸せになれる可能性が高い

まとめ

いつまで経っても満足な監査調書が作れない人は、監査には向いていないのだと思います。

 

でも監査に向いていないからといって落ち込む必要はありません。

監査に向いてないなら、他のことをやればいいだけです。

一度監査法人に入所したからといって、ずっと監査法人にいなければならないわけではありません。

 

一般事業会社へ移ってそこでがんばるのもいいでしょう。あるいは会計事務所で税務をがんばってみるのもいいと思います。

 

監査法人に入所して3年以上経つのに未だ「ついていけない」と感じることがあるようなら、他の道に進んだ方がきっと幸せになれると思います。

 

 

 

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